私は、妻を介護中の64歳、男性です。
40年勤めた会社は、定年を半年後に控えた時期に、介護のため退職しました。
今まで家事一切を妻に任せていたため、家計のやりくりが全くできない夫でしたので、退職後の約1年間は介護や家計のやりくりに追われる日々を過ごしました。
退職金は家のローンや子どもの学資ローンを繰り上げて返済したため、手元のお金は半分になり、生活費を捻出するために四苦八苦の日々です。さらに毎月の介護費用や固定費、食費などで貯金は少しずつ減っていくのが目に見えて分かり、退職して2年後から生活基盤を見直す時期がきたため、在宅でできる仕事を探しました。
そこで見つけたのが、クラウドソーシングを利用したwebライターという仕事です。
この記事では、全くの初心者だったシニアの私がwebライターという仕事で悪戦苦闘した日々を紹介します。これから定年を迎える人、定年後は副業で収入を得たい人の参考にしていただれは幸いです。
webライターという仕事とは?
webライターは、インターネットを繋いでいるパソコンで読者に正確で分かりやすい記事を作成するのが仕事です。この記事でいうクライアントとは仕事の発注者、ワーカーとは仕事の受注者です。
私の場合は、取引先の会社または個人のクライアントから提示されたキーワードに基づき、読者が検索するであろう内容をまとめ、記事を作成しています。
昔と違い、今はインターネットでほぼすべての情報を知ることができる時代です。webライターは、クライアントから記事執筆の依頼を受ければ、読者が知りたい情報を正確に伝える記事を作成し、クライアントに提出、報酬をいただくのが基本的な流れです。
webライターを始めるときに必要なもの
webライターに最低限必要なものは次のとおりです。
なお、モニターは画面分割できるので、webライターとして稼ぎたいと思っている方は初めに買っておけば作業がしやすくなるため、追加しました。
- パソコン
- インターネット環境
- モニター(ネット検索時に画面分割でき、記事検索がしやすい)
webライターの仕事のやり方
ここでは、webライターがクラウドソーシングサイトで仕事を探す方法を紹介します。
私が利用しているクラウドソーシングサイトはクラウドワークスとランサーズですが、サイトを覗くと様々な仕事の募集があります。webライターとして最初に経験を積む場として最適ですが、まずは単価の低い仕事(案件)でクラウドソーシングサイトの操作に慣れていきましょう。
仕事の形式
仕事の依頼を受ける基本的な形は次の3つです。
タスク形式
タスク形式とは、仕事を受ける際の条件交渉がなく、気になった案件は自分から申し込みし、作業が終わりクライアントが承認すれば報酬がもらえる仕組みです。
ただし、条件交渉や必要なスキルを求められないため、単価は5円からの低目の設定が多く、小遣い稼ぎ程度であるためwebライターとして稼ぎたい方には不向きです。
タスク形式では、アンケートへの記入や使用した商品の感想などクライアントの質問に対して回答する案件が多く見受けられます。
プロジェクト形式
プロジェクト形式とは、募集されてる案件に自分で申し込み、クライアントと契約できれば仕事を開始し、記事などの成果物を提出(納品)しクライアントが承諾すれば報酬をもらえる仕組みです。
さまざまなジャンルの案件があり、またワーカーが求められるスキル(プロ、経験あり、初心者)によって文字単価または記事単価が変わります。私は実績のないワーカーでしたので、文字単価の安い初心者案件に応募しまくりました。
プロジェクト方式はタスク形式に比べて単価が高めで、採用されれば案件の継続も可能になるため、安定した収入が得られます。
プロジェクト形式では、記事作成や文字起こし、文字起こしといった案件が多く見受けられ、タスク形式より求められるレベルが上がります。
コンペ形式
コンペ形式とは、募集されている案件に自分から提案し、クライアントが採用すれば報酬がもらえる仕組みです。なお、プロジェクト形式と仕事の流れがよく似ていますが、内容が異なります。募集文で求められた内容に対し、事前にワーカーが提案するといった流れです。
主にサービスのメニューや商品のキャッチコピー、ネーミングといった独創性を求められる案件が多く見受けられます。
1件の単価が決められており、クライアントに採用されれば報酬を受け取る仕事の仕組みなので、独創性に自信がある方には最適です。なお、私はコンペ形式に応募したことはないですが…
webライターの仕事の流れ
ここでは、私が使っているプロジェクト形式の仕事の流れを紹介します。
- クラウドソーシングサイトを探す
- クラウドソーシングサイトに登録する
- クラウドソーシングサイト内のプロフィールに必要事項を登録する
- 仕事(案件)を探す
- 興味を持った仕事は提案文を作成し、応募する
- クライアントから依頼があれば、仕事の内容を確認後に契約し、記事を作成する
- 記事が出来上がれば提出する
- クライアントから修正依頼があれば修正し、再度提出する
- 提出した記事をクライアントが再確認し、問題なければ納品する
- クライアントの評価を行う(クライアントはワーカーを評価する)
- 報酬をもらう
まずはクラウドソーシングサイトに登録し、プロフィールを充実させます。その後、興味を持った仕事に応募、採用されれば仕事を始め、終われば納品し報酬をもらうといった流れが基本です。
webライター向きのシニアの特徴
シニアの私が3年8か月、クラウドソーシングを利用した経験から、webライター向きのシニアの特徴を7つ紹介します。webライターに興味がある、一度登録して仕事を始めてみたいと思った人は参考にしてください。
コミュニケーション力が高い
コミュニケーション力が高い人は、webライターの仕事では有利です。
提案文を作成するには、プロフィールに自分の職歴や経歴、得意なジャンルなどを書き、クライアントにアピールしなければ採用までたどり着けません。対面での仕事が少ないwebライターは、基本的にメールやチャットといったツールでのやりとりになるため、丁寧な文章作成が必要です。
また、案件によっては面談が必要な場合もあります。丁寧なコミュニケーションができる人は、クライアントから信頼され、案件も取りやすい条件の一つです。
何でも興味を持って調べられる
何でも興味を持って調べられる人は案件を受注しやすく、また継続できる素質を持っているといえます。
人生経験が豊富なシニアでも、知識が不足している分野が一つや二つはあるでしょう。受注した案件によっては、さまざまなジャンルの記事を作成することもあり、インターネットや書籍などで調べることが必ず必要になります。
自分の知らないことにも興味を持って調べることが苦痛でない人は、webライター向きといえるでしょう。
マニュアルを読み解く力がある
記事の執筆するためのマニュアルを読み解く力がある人も有利です。
記事の単価が上がると、自分で自由に書けることは少なくなり、マニュアルに沿って書き進めることが増えてきます。このマニュアルが読み解けないと、クライアントが望む記事が執筆できず、記事の差し戻しという修正の嵐になる可能性が高くなります。
ただし、特別な場合を除き、マニュアルに書かれている内容はクライアントによって大きく変わることはないようです。なお、マニュアルに書かれていることに不明な点があれば、素直にクライアントに確認する姿勢が大事です。
修正があっても素直に従える
クライアントに提出した記事などに修正があっても、持論を展開せず、素直に従える人も重宝されます。
私は、記事作成に慣れていない時期に受注した案件で、文章の修正依頼が度々ありました。しかし、そのたびに怒っていても仕事は進みませんし、最悪の場合、仕事が一方的にキャンセルになる可能性もあります。
苦労して受注した案件です。今はトレーニングの時期と自分に言い聞かせ、修正があったら素直に指示に従うことが、webライターを続ける秘訣です。
納期を守れる
納期を守ることは、webライターの鉄則です。(webライターに限りませんが…)
案件には必ず納期があります。時折納期を指定しないクライアントもいますが、その時は自分から納期を宣言し、守ることが大切です。ただし、体調不良や家庭の事情により納期までの提出が困難な場合は、予めクライアントに連絡し、納期延長をお願いすることが大事です。
納期は守る、ただし不測の事態で納期を守れない場合は事前に連絡し、納期変更を了承してもらうことが、継続した受注につながります。
パソコン操作が苦痛でない
パソコン操作が苦痛でない人も、これから長くwebライターで活動する条件の一つです。
Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、チャットワーク、ズームなど今まで使わなかった機能を使いこなさなければ、仕事が思うように進みません。
使い方が分からない機能は、自分で調べるなど、パソコン操作が苦痛でない人がwebライターとして活躍できます。
WordPressの操作にも抵抗がない
WordPressの操作に抵抗がない人は、案件受注に有利です。
私はこの記事で初めてWordpressを利用し、執筆しました。戸惑いながらの記事作成でしたが、少しずつ慣れていけば、意外に楽しいものだと感じました。
知らないことを知ることも大切です。Wordpressの操作に慣れれば、単価が高い案件にも挑戦できるようになります。
まとめ
シニアの人は、豊富な経験や知識を記事作成に生かし、webライターとして活躍できれば、老後の安定した収入につながります。3年8か月前の私は、ただの興味本位で始めましたが、今では生活の一部になっています。
未だに収入は安定していませんが、知らないことを調べることは脳活にもなり、毎日募集している案件を見るのが日課になりました。楽しいことばかりではありませんが、社会とのつながりを保ち、ネットで自分の記事が公開された時の喜びは忘れられません。
シニア世代だからこそ、webライターとして活躍してみてはいかがでしょうか。
次回の記事では、webライターで受注する際の注意点などを紹介しますので、また見に来てください。
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