今年の7月に65歳を迎えるシニアのWebライターyasuです。
Webライターを副業として始めたシニア世代が直面しやすいのが、「案件が取れない」という悩みではないでしょうか。実際、ライター歴4年になる私自身も現在案件が取れず、ライター活動当初の意気込みも消沈しています。
プロフィールを整え、数々のテストライティングにも挑戦、でもなぜか次に進めない。そんなモヤモヤした感情を持ち続けると心底疲れます。
この記事では、案件が取れない5つの壁と突破口を整理し、私と同じ悩みを持つシニアの方に少しでもヒントや希望になることを願って書きました。ぜひご一読ください。
「応募しても採用されない…」そんな経験ありませんか?

「何度応募しても採用されない」そのような経験はありませんか。
私は還暦を過ぎてからライターという仕事に興味を持ち、Webライターを始めました。クラウトワークスとランサーズに登録して頑張ろうと、数多くの案件に応募してきました。
しかし、実際の採用確率は100件応募して5件の採用率という低飛行で、心が折れそうでした。また、折角受注できた仕事も単発案件で継続できず、この仕事向いていないのかなと思った時期が多々ありました。
この採用されない現状を打破すべく、案件が取れない理由や突破口を考え、行動することにしたのです。
案件が取れない5つの壁とその壁を突き破る突破口5つ

案件が取れない5つの壁とそれぞれの壁を突き破る突破口を5つ考えました。
案件が取れない5つの壁は次のとおりです。
- 年齢の壁
- スキルの壁
- テストライティングの壁
- 業務範囲の壁
- 納期の壁
それぞれ5つの壁とその壁を突き破る突破口を紹介します。
1.年齢の壁…シニアというだけで不利なのか?
シニアライターにとって、最初にぶつかるのが「年齢に対する見えない壁」です。
クライアントが応募条件に年齢を指定する以外の案件では不利だとは感じませんが、次のような先入観を持たれているのかもしれません。
- パソコン操作が苦手
- 柔軟性がない
- 分からないところを自分で調べず、質問攻め
- 修正に対応しない
シニアより若年層の方が「スキルをすぐに吸収できそう」「長く仕事を頼めそう」と思われるのは事実かもしれません。
突破口①…経験や信頼を前面に押し出す
今までの経験や信頼を前面に押し出すのが効果的です。
プロフィールに「〇〇歳です」と堂々と書くのは、実は逆効果かもしれません。年齢を重ねたシニアであっても得意・不得意分野はあるものです。
それよりも「社会人経験で培った経験やスキル」「丁寧な仕事」「誠実と信頼」など、年齢に裏付けられた自分の強みを強調する方が得策です。
例えば…
- 社会人経験40年、丁寧で読みやすい文章を心がけています
- 報連相を徹底し、正確な情報のもとで執筆します
あえて年齢を武器にせず、「実績」と「経験値」「信頼性」を全面的にアピールすることがシニアの戦い方です。
2.スキルの壁…文章力やSEO対策、ツール足りていますか?
あなたの文章力やSEO対策、使用するツールは足りていますか。
Webライターの世界は、単なる作文を披露する場所ではありません。ライティング力をはじめ、SEO対策の基本、使用するツールまでクライアントから求められます。
魅力あるタイトルの作成や見出しのつけ方、SEOキーワードの使い方に加え、近頃の案件ではWordpressによる入稿や装飾、様々なコミュケーションツールの使用も求められます。
シニア世代には慣れない言葉やツールに戸惑うことがありますが、案件獲得には必要な条件と認め、自分で調べ活用することが大切です。
突破口②…常にスキルアップ、可能であればAIを補助的に活用する
Webライターという仕事は、常にスキルアップを心がけ、可能であればAIを補助的に活用することが大切です。またスキルも一朝一夕では習得できません。
今月はライティングの基礎を学ぶ、来月はSEOの基礎を学ぶ、再来月はWordpressを使ってみるといった、月単位でスキルのレベルアップが必要です。
特にWebライターの世界は、20代から30代の現役世代が多くいます。単に文書を書くというレベルでは太刀打ちできなくなっています。
案件を取るなら、自分のスキルを増やし、クライアントにアピールできるたけのライティング力・SEO力を身につけることが必要です。
3.テストライティングの壁…なぜ合格しない?何が足りない?
案件の中には、テストライティングに合格すれば継続して受注できるものがあります。しかし、応募してテストライティングを受けれたとしても、不合格になるケースが多くありました。
今までのテストライティングの結果を見ても、テスト不合格の理由は明確にされないことが多く、「何が足りないのか、何が悪いのか」分からないまま終わるため、改善の余地がありません。
さらにライターを苛立たせるのが、合格・不合格の返信もなく、案件が終わることです。
このような状況が続くと、モチベーションは下がる一方です。
突破口③…不合格の記事をポートフォリオとして再利用する
不合格の記事を自分のポートフォリオとして再利用すれば、提案の際に実績として提示できます。
テストライティング案件の募集内容を再度確認し、テスト記事の二次利用などが書かれていなければ公開可能と判断できます。また複数のジャンルでテストを受けていれば、これから応募できる案件の幅も広がります。
一人のクライアントで不合格でも、別のクライアントでは実績として認められ、案件を取れる可能性が高くなります。
テストライティングが不合格であっても、その記事を再度チェックし、よりよい記事に仕上げれば新しい案件につながることもあるのです。
4.業務範囲の壁…何でもできますはダメ?
「どのような記事でも書けます。ジャンルは問いません」というスタンスは、一見やる気があるように見えますが、クライアントにとっては選びにくいライターになる可能性があります。
「幅広いジャンルが書けるライター募集」という案件もありますが、上位記事を参考にまとめる記事という内容が多く、スキル向上にはつながりません。なぜなら、専門性がないからです。
「案件を取るために業務範囲を広げる」、一見効率の良い案件獲得方法に見えますが、シニアの経験が活かせそうに感じません。
シニアだからこそ、経験や専門性を活かした記事を書きたくはありませんか。
突破口④…ジャンルを絞って、自分の経験を特化型に変える
シニアは、ジャンルを絞って、自分の経験を特化型ジャンルに変えていくことが大切です。
シニア世代は人生経験が豊富です。その経験を最大限生かさなくてはもったいないです。だからこそ、自分の過去の仕事や趣味、子育て、勉強方法など「得意ジャンル」を決めることがポイントです。
例えば…
- 元会社員→ビジネスマナー、年金や退職後のライフスタイル、老後の資金など
- 趣味、特技→釣り、家庭菜園、DIY、片付けや収納、家具の選び方、旅行など
- 介護経験→ヘルスケア、健康食品、介護や福祉全般、終活など
クライアントに得意なジャンルを知らせることは、継続案件につながり、モチベーションの向上にもなります。
5.納期の壁…契約後終了リクエストを続けると評価が下がる?
やっと契約にたどりついても、自分や家族の体調不良、介護などの家庭の事情により、案件を途中終了すると評価が下がり、クライアントからは敬遠されがちになります。
たとえ、特別な事情があったとしても、クライアントには関係ありません。報連相を怠り、納期を守らないといった責任感のないライターは敬遠されます。
私は介護中の妻の体調が悪化したため、事情を説明してから契約終了させていただいた案件があったため、信頼性の低いライターとみなされた時期がありました。
特に納期遅れは、クライアントからの信頼を一気に失い、新たな案件に応募しても敬遠される可能性を高めます。
突破口⑤…余裕のあるスケジュール管理と報連相の徹底が鍵
余裕のあるスケジュール管理とクライアントとの報連相を徹底することが鍵になります。
急な体調不良で納期に間に合わないと判断した時点で、事前にクライアントに連絡することが大切です。クライアントはあなたの納品を待っています。
ライターの体調不良は、クライアントにとっては関係がないことです。納期までに納品し、修正があれば修正し、再納品する。それがクライアントワークです。
例えば…
- 自分が執筆できるペースで案件を受ける
- 納期直前でなく、問題が発生した時点でクライアントに連絡し、納期変更を依頼する
- タスク管理アプリやGoogleカレンダーを活用し、納期管理する
納期厳守を仕組化・見える化すれば、進捗状況が分かりやすく、途中で進捗状況を報告すれば、クライアントからの信頼性がグッと上がり、案件が途絶えることを少なくできるでしょう。
まとめ
シニアのWebライターが案件を取れない理由と突破口を、私の経験を踏まえて紹介しました。
シニアのライターが案件を取れないまたは継続できないことはよくあることですが、それはあなたに価値がないということでは決してありません。
Webライターの世界は、常にライティング力を向上し、スキルアップや新しいツールの使い方にも慣れながら、「書き続ける人」が残ります。私は案件を取れない日々が続くこともありますが、試行錯誤する中で自分なりの方法を見つけるようにしています。
「もう一度チャレンジしてみようかな」と思った方が一人でもいれば、この記事を書いた意味があり、喜びです。焦らず、自分のペースで続けることが大切ですよ。
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